もともと賃貸でこの物件に住んでいました。子供達も近所の学校に通っていたことも有り、駅が近く、生活に必要なものが徒歩圏内で揃いとても便利なので、賃貸住まいの間も、「買い取って住みたいくらいだよね」と話していました。
ここに一生住める権利を取得できること、内装を好きにできるというこの2点が大きなきっかけでした。
また、ライフステージが代わったらまた売る可能性もあるわけで、そういった側面でもこちらの物件は立地が良く売却の不安も無かったことも購入に踏み切るきっかけでした。
自分たちの住まいづくりに関わりたい気持ちがありました。
リノベーションであれば、間取り図面を引くところから関わることができるので、そこが大きな魅力でした。
リノベーションはマンションにおける注文住宅と同じという考え方ができ、自分が考えるライフスタイルに合わせて思い通りに出来たと思っています。
家族は全員リビングに居る時間が長く、リビング中心の間取りにこだわりました。
まず子供部屋はベッドと机が置ければ良いというサイズ感で割り切り、寝室も、同じ様に最低限のスペースにして、リビングスペースをなるべく大きく取れるようにしました。また、生活感をできるだけ隠せるように、収納スペースも多く設けた作りにしています。
間取りにとらわれず、空間をフルに使うことが出来るのが、リノベーションの良さだと感じました。
寝室を削りリビングに畳エリアを追加し、畳下に収納を設けました
生活感を見せないように、大きなウォーク・イン・クローゼットを設けました
部屋の北に面している壁は結露もあり断熱材を入れ直していただき、躯体に近い部分への要望も解決できました。
床と天井や壁紙、トイレやキッチンは標準仕様のグレードが高く、標準仕様の建材をそのまま利用しています。そのうえでお金をかける部分を明確に切り分けられ、それが満足度アップにつながったと思います。
トイレも基本は標準仕様なのですが、ちょうど梁下にあり、広く見せるためにカウンターに変更するなど、お金をかけるところのメリハリをつけることが出来ました。
一棟リノベーションのスケールメリットを享受しつつ、こだわりたいところを予算の中でおさめることができたことは1棟まるごとリノベーションならではのメリットです。
ペニンシュラ型のキッチンを採用し、リビング全体を見渡せ、広く見えるようにしました
洗面所は基本標準仕様。手洗い前のタイルデザインだけをカスタマイズし、コストを控えてこだわりを実現しました
バスユニットは標準仕様ですが、グレードが高いものです
トイレは梁下に配置し、収納は圧迫感が出ないようにカウンタータイプになっています
昔と違ってマンションは長く持つという認識があり、基本的に不安はありませんでした。きちんと検査・補修をされていますので、しいて言えばエントランスがどの様に変わるのか?くらいでした。部屋内に関しては、天井の一部に梁があったり、床の段差をなくしてしまうことが出来ない部分もあったりしましたが、それはもともとわかっていることですし、自分たちで設計の段階で梁などをうまく目立たないように相談し、上手くカスタマイズしていけたので、納得していますし、満足です。
作り付けの本棚を設けた子供部屋
こちらの要望をお伝えし、上手に改善されていくプロセスが楽しく、打ち合わせ自体毎回楽しませていただきました。
あと、スケルトンの状態を見せていただいた事も家族みんなで凄くワクワクする事が出来ました。これはまさに注文住宅と同じワクワク感だと思いました。
リノベーションは現状の建物状態、日照が確認できた上で自分たちのライフスタイルにあった形に変えていけます。
竣工前に購入判断をする新築と違い、きちんと購入後の生活をイメージして判断ができることはリノベーションならではのメリットです。
誰かが引いた間取りに住むのではなく、自分たちのわがままを盛り込んでできたことが一番の満足につながっています。
立地では注文住宅よりマンションが有利なことが多いので、注文住宅を考えているが、駅チカにこだわりたい方にはリノベーションは本当におすすめです。
独立型キッチンで家族とのコミュニケーションが取りづらく、リビングサイズも狭い
他の部屋は小さくし、リビングの間取りを大きくすることで家族がくつろげる空間に
長い廊下に面して各部屋が配置された一般的なマンションレイアウト
エントランスから各部屋へ通じるレイアウトでリビングを広くしました